こんにちは。
前回は、豊胸でのインプラントの動向についてでしたが、
今回は脂肪注入で豊胸した症例になります。
豊胸手術の方法は、一般的には以下の3つがあります。
①インプラント
②脂肪注入
③ヒアルロン酸などの製剤注入
それぞれにメリット・デメリットがありますが、当院では脂肪注入での豊胸を最もお勧めしております。
注入する脂肪は、太ももなどから脂肪を吸引したものを胸に注入します。
注入した脂肪は、一部が生着してご自身の脂肪として残ります。
つまり、太ももなどの余分な脂肪を胸に移動させるイメージになります。
良い点としては、
・ご自身の脂肪なので自然な形と触感が得られます。(これがお勧めする一番の理由です)
・ご自分の組織ですから、注入による癌化のリスクはほぼないと言えます。
・吸引も注入も注射器で行いますので、大きな傷は残りません。
良くない点としては、
・脂肪を吸引する必要があり、吸引部分はしばらく腫れや内出血があります。(しかし同時に痩身治療ができますので、メリットとも言えます)
・注入した脂肪がまれにしこりを形成することがあります。
・痩せが強い方は、十分な脂肪が吸引できないので、適応外となることもあります。
実際に脂肪注入で豊胸した患者様の経過写真です。
片側に250ccずつ、両側で500ccの脂肪を注入しました。
入れた脂肪は、一部は吸収されてしまいますが、生着して形が仕上がるのはおおむね3か月になります。
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こんにちは。
豊胸手術は、美容整形の一つとして古くから行われていて、時代を問わずニーズが高い治療だと思います。
しかし、過去にはシリコン注入による副作用などが大きな社会問題になったことはご存知の方もいるかと思います。
今はもちろんシリコン注入をすることはないですが、新しい素材による注入が近年注目されています。
この新しい素材の安全性に関しては賛否両論あり、日本美容外科学会(JSAPS)では注意喚起を訴えています。この件は、また別の機会にしたいと思います。
今回は、インプラント豊胸における発がん性のリスクについてです。
豊胸術においてインプラントの使用は有効な治療法とされ、最近では乳房再建で保険適応内で使用されるなど、信頼性の高い治療としての地位を確立しました。
しかし最近、インプラントが原因とされる発がんが報告され、特定のインプラントが使用不可となりました。
以下は、日本形成外科学会から送付された書面を抜粋したものです。
BIA-ALCL とは、乳房再建術または乳房増大(豊胸)術でブレスト・インプラントを挿入された方に 生じる、T 細胞性非ホジキンリンパ腫の一つです。
乳癌とは異なり、インプラント周囲に形成される 被膜組織から発生する悪性腫瘍です。
インプラントが挿入されている方のうち、約 3800-3万人に 1 人に発生する稀な疾患です。
最後のインプラント挿入から診断までは平均 9 年(0.08~27 年)で、 主にテクスチャードタイプ(表面がザラザラ)のインプラント使用例で報告されています。
本年、日本ではじめての発生例が報告されました。
2019 年 7 月 24 日米国 FDA の要請でアラガン社は日本で保険適用となっているテクスチャードタイ プのエキスパンダーおよびインプラントを自主回収、販売停止としました。
インプラントによる豊胸をすでにされた方は不安になるかもしれませんが、
決してインプラント豊胸が危険な医療だと誤解してはいけません。
過去のシリコン注入とは次元が異なるもので、過度に不安になる必要は全くありません。
BIA-ALCLの5年生存率は91%とされています。
早期に発見すれば、インプラントや被膜を除去することで根治する可能性は十分高いです。
発症率も非常に稀です。
報告では、発症期間が平均9年で、発症率は約 3800-30000 人に 1 人とされています。
分かりやすくするために、日本の交通事故での死亡率は、同じく9年間で比較すると、約3000人に1人です。
交通事故での事故死のリスクと同等か、それより低いということになります。
すでにインプラントを挿入されている方も、慌てて抜去する必要はなく、まずは定期健診で良いと思います。
また、今回の件でインプラントが全面使用禁止となったわけではありません。
インプラントによる乳房再建治療が保険適応から外された、ということです。
乳癌などの乳房再建で保険適応となるインプラントはアラガン社製だけでしたので、現状では保険内でのインプラント使用はできなくなりました。
しかし、インプラントによる乳房再建は、自家組織による再建に比べると体へのダメージが少なく、良い結果を得られています。
表面がザラザラしたテクスチャードタイプは被膜を形成しやすく、今回の報告でも主にテクスチャードタイプにおいて発症していたようです。
表面がつるつるしたタイプであれば、発症リスクはゼロではありませんが、使用を控えるほどのリスク要因にはならないと思います。
近いうちに、別の種類のインプラントでの保険再認可があるものと期待しています。
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