2018.08.30 木 18:47
緊張したときや不安を感じたときに自律神経の働きが乱れ、脇や掌などに大量の汗をかいてしまうことに悩みを抱える人は少なくありません。
このような症状は一般的に多汗症と呼ばれています。多汗症を治療する方法のひとつが、ボトックス注射による治療です。今回は、ボトックス注射による多汗症治療について詳しくご紹介していきます。
ボトックスによる多汗症治療とは
《多汗症とは》
多汗症はエクリン腺からの汗の分泌異常があったり、大量の汗をかいてしまったりするなどの状態をともなう症状です。
不安や緊張などの精神的な理由や、偏った食事、ホルモンバランスの乱れなどが原因として挙げられます。
大量の汗にともなう汗ジミや嫌なニオイにも悩まされることがあるため、精神的な苦痛も大きい症状です。
《ボトックスとは》
ボトックス注射は脇などのエクリン腺が活発な部分に、注射器でボトックスと呼ばれる成分を注入することで、発汗を抑える働きがあります。
施術時間は10〜15分程度なので、体に負担が少なく、ダウンタイムも短期間で済みます。永久的な効果は得られませんが、4~6カ月ほど効果が持続するのが特徴です。
剪除法(切開が必要なワキガ・多汗症治療)の施術に抵抗を感じている人は、ボトックス注射が向いているでしょう。
”ボトックスという薬剤はアメリカのアラガン社が製造しており、有効成分はボツリヌス菌によって産生されたA型ボツリヌス毒素です。
筋肉の動きを弱める効果があると言われ、医療分野では眼瞼痙攣、顔面痙攣などの疾患に適用される「医薬品」として使用されています。ちなみに、世間では他の製薬会社が同じ有効成分を使って作った製剤の多くをボトックスと呼んでいますが、日本でボトックスという名称はアラガン社が商標登録しているため、本当は美容医療の分野において、ボトックスという名称はアラガン社の製剤のみが使って良いという決まりになっています。”
《ボトックスで多汗症を治すしくみ》
ボトックス注射の施術を受けると、汗のもととなるエクリン腺の働きを衰えさせることができます。これにより、発汗量を抑えることができるのです。
剪除法とは違いメスで切開をする必要がないので、傷跡も残らず、施術後の腫れも出にくい傾向があります。
ボトックスによる多汗症治療のメリット
ボトックス注射は、切開する必要がなく、注射だけなので施術時間が10~15分程度になっています。
体に負担が少なく、長年の悩みをたったの数分で解消する効果が期待できる点がメリットと言えるでしょう。
ボトックスによる多汗症治療のデメリット
《定期的な治療が必要》
ボトックス注射は永久的な効果を得ることが出来ないので、定期的に治療を受ける必要があります。
一度の施術で治療を完結させたいという方には向かない施術です。
《耐性ができる可能性がある》
頻繁に施術を受けていると耐性が生じる可能性もあります。耐性とは、施術を繰り返すことで抗体が出来てしまい、だんだん効果を感じられなくなってしまうことです。
濃度の高い製剤を使用することでリスクを最小限に抑えることが出来ますが、100%防ぐことは出来ません。
《感染の可能性がある》
ボトックス注射は大変ポピュラーな多汗症治療なので、安全性に優れた治療法の一つと言うことができるでしょう。しかし、衛生管理の行き届いていないクリニックで施術を行った場合は、感染症を引き起こしてしまう可能性があります。
大変稀なケースなので、クリニック選びを慎重に行うことで未然に防ぐことができるでしょう。
ボトックスによる多汗症治療のダウンタイム
ボトックス注射は比較的腫れや内出血が少ないですが、数日〜1週間ほどのダウンタイムが必要になります。
施術の当日からシャワーが可能です。しかし、血行を促進する行為(長時間の入浴、激しい運動、飲酒)は腫れの症状を助長する恐れがあります。よって、腫れが残っている間は控えるのが良いでしょう。
ボトックスによる多汗症治療の費用
使用する製剤の種類や、治療に必要な製剤の量によっても価格は変わってきます。
大体の費用相場は、100,000〜200,000円くらいであることが多いようです。
銀座S美容外科クリニックでは、多汗ボトックスの施術を1回目は108,000円、2回目以降は54,000円で受けることができます。
施術の費用についてより詳しい内容が知りたい方は、メール相談からお気軽にご相談ください。
ボトックスによる多汗症治療を検討中ならまずはカウンセリングから
患者様のお悩みに対して納得がいくまでしっかりとカウンセリングを行います。
それは「最高水準の美容医療」を行うため、もっとも重要と考えております。
まずは銀座S美容形成外科クリニックにご相談ください。